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Tommymoo's Garden

Belamcanda chinensis, orange x yellow with no hanten (Blackberry lily / Candy lily)

Genus: Belamcanda.

Species: Belamcanda chinensis.

Bought on 25 Dec 2011
From Yahoo Auction,
free (came with hibiscus coccineus white)

キャンディーリリーはヒオウギとアイリスの交配種のようです。

和名:緋扇(ひおうぎ, 晩夏の季語)
科名:アヤメ科/属名:アヤメ属
生薬名:射干(やかん)

日照 :
日当たりの良い場所を好み日陰ではあまりよく育ちません。しかし西日などの強烈な日に当たると弱りますので気を付けましょう。、半日くらいは日がよく当たってあとはやや日陰になるような場所が環境としては一番適しています。
 一番生育がよいのは20℃前後の気温ですが、耐寒性も耐暑性もあるので特に気を使う必要はありません。

用土:
水はけがよく保水力があり腐葉土などの有機質を多く含んだ肥えた土が適しています。庭植えにするなら水はけの良い場所を選ぶことがヒオウギを育てる上で大切なポイントとなります。粘土質などの水がたまりやすく排水不良をおこす可能性の大きい土質では過湿になりすぎて枯れてしまいます。
 水はけがよく保水力がある土にするために植え付ける場所に腐葉土を混ぜ込んでおくと良いでしょう。また、酸性の土をいやがるので中和するための石灰も混ぜ込んでおきましょう。石灰は植え付ける2週間くらい前には混ぜておきましょう。
丈夫な花なので、条件が良ければとくに注意することはありません

水遣り、肥料:
やや湿り気のある環境を好みますが過湿にすると枯れてしまいます。ヒオウギは過湿や排水不良によって枯らすことが時々あります。かといって乾燥させてしまうと葉が黄色くなり元気がなくなってしまいます。それらを解消するためにはやや湿り気を保ちなおかつ水はけの良い土質を選ぶことが大切です(具体的には「用土」の項を参照に)。土の表面を触ってみて乾いているようならたっぷりと与えるようにしましょう。夏は乾きやすいので乾きかけたら水を与えるようにします。
 肥料は植え付ける際にゆっくりと効く粒状の肥料を土に混ぜ込んでおきます。有機質の多く含んだ肥えた土なら追肥はさほど与えなくてもよく育ちますが生育が多少良くないときは春~夏の生育期に液体肥料をたまに与えてもかまいません。極端に生育が悪いとき(葉が枯れてきて生長が止まっているなど)は別に原因がある可能性が高いので、肥料は与えない方がよいでしょう。

植え替え:
適期は9~10月。
庭植えの場合、環境が良ければ(水はけがよい土で半日くらい日の当たる場所)一度植え付けると3~4年は植えっぱなしでもよく育ちます。しかしだんだんと株が増えて混み合ってきて生育が衰えますので、その時は株分けも兼ねて植え替えをします。

管理 花がらは摘み取ります。自然と株はまとまるので管理の手間は少ないです

株が混んできたら株分けして整理します
肥料は緩効性肥料を春と秋に与えます

病害虫 ほとんど心配ありません

ヒオウギの根茎(こんけい)は、太く筋があり分岐します。
茎は、約1メートルで、葉は、表裏のない剣形をして茎の下で集まって互生し、扇状に見えます。
花は、夏に茎頂(けいちょう)に花茎(かけい)が伸びて、黄赤色の内面に黒点があります。

増やし方:
 株分けでふやす方法とタネをまく方法があります。株分けは3~5芽を一株としてナイフで株元を切り分けます。1株を3芽以下にすると細かすぎて翌年の花が咲きにくくなりますので注意しましょう。株分けの適期は9~10月。
 タネは販売されていないので自分の家でできたものを採取してまきます。9月の中旬にタネが熟した場合は採取してすぐにまきます。8月頃に熟したタネは乾燥させないようにバーミキュライトや砂とともに袋に入れて冷蔵庫などで保存しておき、9月の中旬頃にまきます。タネは乾燥させると発芽率が悪くなります。翌々年には花を咲かせるまで生長しますが親株に比べると劣ったものが多く余りよい質のものはできません。色々な点で株分けのほうがより簡単で確実な方法といえるでしょう 。

果実は、倒卵形(とうらんけい)で、熟すと果皮が収縮して種子が露出して、うば玉と呼びます。

生薬の採集:
9月ころに、根茎(こんけい)を掘り取り、水洗いして、ひげ根を取り、天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、射干(やかん)といいます。

薬効:
有効成分は、ベラムカンジン、イリジンなどを含有

射干(やかん)は、消炎(しょうえん)、利尿(りにょう)、去痰(きょたん)、風邪に、1回量5~10グラムを、水0.3リットルで、約3分の1量まで煎じて服用します。

射干麻黄湯(やかんまおうとう)は、ぜんそく性気管支炎、気管支ぜんそくなどの、発熱、悪寒、身体痛、頭痛、痰などの症状に用います。
これは、射干(やかん)6グラム、麻黄(まおう)3グラム、生姜(しょうきょう)3グラム、細辛(さいしん)1.5グラム、五味子(ごみし)1.5グラム、紫苑(しおん)9グラム、款冬花(かんとうか)6グラム、根半夏(ねはんげ)9グラム、大棗(たいそう)6グラムを配合します。
また、のどが腫れて疼痛(とうつう)の場合には、山豆根(さんずこん)、桔梗(ききょう)などを配合して用います。

「和漢三才図会(わかんさんさんずえ/1713)」には、「咽喉腫痛(いんこうしゅつう)に射干(やかん)の根と山豆根の根の陰干しにした粉末を吹きかけると、その効は神のごとし」という記述があり、腫痛や扁桃腺に内服や外用に用いられていた

Photos of this plant